親知らずで頬を噛みやすくなる？原因と対処法

食事中にガリッと頬の内側を噛んでしまい、「痛い！」と顔をしかめた経験は誰しもあるでしょう。

一度噛むとその部分に傷ができ、また同じ場所を繰り返し噛んでしまうことも少なくありません。中には「親知らずが生えてきてから頬を噛みやすくなった」と感じる方も。

実は、親知らずは噛み合わせや口の中のスペースに影響を与えるため、頬を噛みやすい状態をつくる要因になることがあります。
ここではその原因と、日常生活での工夫、そして歯科でできる対応について詳しくご紹介します。

親知らずが頬を
噛みやすくする仕組み

親知らずは上下左右の一番奥に生える歯。生える位置や角度によっては噛み合わせにずれを生じさせ、頬の内側を巻き込みやすくしてしまいます。

奥のスペースが足りない場合

現代人は顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足しがち。

そのため奥に無理やり親知らずが生えてくると歯列が乱れ、奥歯と頬の粘膜の距離が近くなります。その結果、普通に食事をしているだけでも頬を噛みやすくなるのです。

横向きや斜めに生えている場合

親知らずがまっすぐ生えてこず、横向きや斜めに傾くケースもよくあります。

歯が傾いていると噛み合わせが不安定に
なり、咀嚼の際に頬を内側から押し込んで
しまいます。特に硬い食材では噛む力が強く必要になるため、頬の内側を巻き込みやすくなります。

炎症や腫れによる影響

親知らずのまわりは歯ブラシが届きにくく、細菌が溜まりやすい環境です。そのため歯ぐきが腫れて炎症を起こすことがあります。
腫れた部分が内側に張り出すと、普段は噛まない場所を噛んでしまう原因になります。

このように親知らずの状態が頬を噛むリスクに直結していることがわかります。

頬を噛み続けるとどうなる？

一度噛んだ傷は小さくても、繰り返すことで大きなトラブルにつながることがあります。

💥 傷口が治りにくく、慢性的な口内炎になる
💥 食事や会話のときに痛みが気になり、生活の質が下がる
💥 細菌感染を起こし、腫れや膿が出る
💥 炎症が広がり、さらに頬を噛みやすくなる悪循環に陥る

頬の内側は柔らかいため、一度傷つくと治るまでに時間がかかります。さらに親知らずの奥は唾液がこもりやすく、衛生状態が悪くなることで治りが遅れる傾向があります。
「また噛んでしまった」と繰り返すうちに口内炎が慢性化することもあるため、放置はおすすめできません。

自宅でできる工夫と
歯科での対処法

頬を噛みやすいと感じたときにすぐにできる工夫もありますが、根本解決には歯科での診断が欠かせません。

自宅でできる工夫

🍀 食事はゆっくり噛むように意識する
🍀 口が疲れているときは大きく開けすぎない
🍀 柔らかい食べ物を選び、噛む負担を減らす
🍀 傷ついた部分は清潔に保ち、刺激の強い食べ物を控える

特に同じ場所を繰り返し噛むと傷が治りにくくなるため、食事のリズムをゆっくりにするだけでも予防になります。

歯科での対処法

歯科医院では原因を特定するために、レントゲンやCTで親知らずの位置や角度、周囲の炎症の有無を確認します。

そのうえで、次のような対応が行われます。

🦷 抜歯による根本解決
親知らずが頬を噛む直接的な原因になっている場合は、抜歯を検討します。
特に横向きや斜めに生えている場合は、抜歯によって大きく改善が期待できます。

🦷 噛み合わせの調整
噛み合わせのわずかなズレで頬を噛んでいるケースでは、歯を少し削って高さを調整することもあります。わずかな調整でも、頬の
巻き込みが起こりにくくなります。

🦷 炎症のコントロール
親知らずの周囲が腫れている場合は、洗浄や抗菌薬の使用で炎症を抑えます。腫れが引くだけでも頬の噛みやすさが軽減することも。

🦷 経過観察
今すぐ抜歯が必要でない場合でも、定期的にレントゲンで位置や炎症の有無を確認し、悪化を防ぐことが大切です。

原因に合わせて治療方法を選ぶことで、頬を噛んでしまう不快感を減らし、日常生活をより快適に過ごせるようになります。

違和感を感じたら
早めの相談を

💭「食事のたびに頬を噛んでしまう」
💭「同じ場所に口内炎ができてつらい」

こうした症状は一時的なものではなく、親知らずが関係しているサインかもしれません。違和感を放置すると傷口の悪化や感染を招き、更に生活に支障が出る恐れがあります。

墨田区で親知らずをはじめとした口腔の健康を支えてきた原歯科医院では、状態を詳しく調べ、適切な治療をご案内しています。
繰り返す頬の噛み込みに悩んでいる方は、
ぜひ一度歯科相談にいらしてください。

 

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